鉾田市の令和元年第3回議会では、農業振興や施設整備、地域コミュニティーの構築に関する重要な議題が討議された。この会議において、特に注目されるのは第1項目における農業振興対策についてである。
議員の井川倫士氏は、鉾田市内の荒廃農地が年間で増加している理由に注目し、農業者が近隣市に農地を求めている現状を指摘した。市内で耕作放棄地の再生が不十分であることに対し、総合的な支援策の必要性を強調した。市の回答では、農業委員会が農地中間管理機構と連携し、農地確保を進める方針が述べられたが、申請状況は1件にとどまるという現実があった。
次に、庁舎及び公共施設についての改修計画が問題視された。井川氏は、当地域の庁舎や教育文化施設における老朽化を挙げ、公共施設等総合管理計画を積極的に進めるよう提言した。健康福祉部金沢覚部長は、雨漏りなどの問題に迅速に対応する方針を示し、予算計上に向けた準備を進める考えを述べた。
さらに、今後の地域コミュニティーについての議論もなされた。区長制度の見直しに関する関連法の改正が行われたが、自主防災組織の重要性が再認識され、多くの議論が必要とされた。特に地域での助け合いの重要性が強調され、高齢者向けの交流施設やボランティア組織の活性化が求められた。
最後に、会議は交通安全や地域活性化に向けた施策の重要性について確認し、具体的な行動計画の必要性を呼びかける形で終了した。議論では、各委員からの要望や提言が地方の実情や市民のニーズに基づいて行われたことが印象に残った。今後の進展に期待が寄せられる。