令和3年第2回鉾田市議会定例会が行われ、議員たちは多様な課題について質問を行った。
特に注目を集めたのは、新型コロナウイルスワクチン接種についてである。日本共産党の高野 衛議員は、ワクチン接種の進捗やその周辺状況について質問した。高野議員は、重症化を防ぎ、地域の医療が崩壊しないよう、迅速な接種が求められると強調した。また、茨城県内における感染状況やワクチン接種の早期普及の必要性について議論された。福祉保健部長の関谷 公律氏は、接種状況を報告し、副反応についても言及した。特に、接種開始当初に集中した予約については、分散させる工夫をした結果、苦情が減少したと述べた。
次に、社会教育等複合施設についての質疑も行われた。高野議員は閉校した徳宿小学校を活用した教育施設の開設、運営に関する現状を尋ねた。教育部長の飯島 洋一氏は、施設の改修が順調に進んでおり、今年の9月にオープンする予定であると述べた。また、地域との連携やボランティアの募集についても言及し、期待感を示した。
さらに、東海第二原発の運転差止めに関する水戸地裁判決についても説明があり、判決を受けた市長の岸田 一夫氏は、司法の判断を重く受け止め、住民の安全確保の観点から慎重に対応すると述べた。
また、上山鉾田工業団地への進出企業と産廃問題について、多くの議員が意見を述べた。市長は、地元の意見を尊重しつつ、法令に基づいて企業を指導していく方針を強調した。一方で、鉾田市地域振興券事業についても取り上げられ、数億円規模の経済効果が期待される中、与えられた支援が本市の経済活性化に貢献できるのか市民からの問いに答える形で意見が交わされた。
この会議では、さまざまな施策について市民の意見も反映させつつ、迅速かつ具体的な実行を求める声が上がった。議会としては、今後さまざまな政策や施策を推進し市民の生活向上に寄与していく姿勢を示している。