令和4年3月25日に開催された鉾田市議会定例会では、議案第1号として令和4年度一般会計予算が議題に上がった。
この予算案では、新型コロナウイルス対策や人口減少による子育て環境の充実が考慮されている。特に、給食費の実質無償化に関する予算が1億4千万円計上されたことが注目された。議案に対する討論では賛否が分かれ、反対意見として、財源確保の方法に対する疑問が呈される一方、賛成意見では、子育て支援を強化する重要性が強調された。
また、議案第2号の国民健康保険特別会計予算においても、賦課方式を見直すことが評価される中、納税者への公平性が問われた。特に、所得に応じた税負担の変動に関する反応が議員間で交わされ、加えて、市内における医療費適正化に向けた取り組みの必要性が強調された。
さらに、通学路に関する安全確保が重要課題として挙げられ、特に大洋小学校の児童に対する通学路の安全対策や人道橋等の整備の遅延が問題視された。議員からは、公用バスの運行を利用した安全確保策が提案されたが、他学区との不公平感が指摘され、賛否が分かれた。
この他、鉾田市小規模企業振興基本条例の制定や、高齢者向けアウトドア軽スポーツ施設の整備に関する請願書も議題に上がり、地域活性化や高齢者の健康促進に向けた取り組みが進められる見込みだ。