令和4年3月9日、鉾田市議会は定例会の第1回を開催し、複数の議案について質疑と討論が行われた。中でも重要だったのは、行政財産の使用料に関する議案第8号及び職員の勤務条件に関する議案第9号である。議案第8号では、利用料徴収に関する規定の改正が提案され、議員からは実際の活用例や消費税インボイス制度の影響について質問が寄せられた。これに対し、政策企画部長の岡崎正元氏は、引き続き近隣市町村との競争を見据えた利用料の見直しが進められると報告した。
続く議案第9号では、職員の勤務時間や休暇に関する条例改正が議題に上がり、フレックスタイム制度の導入が質疑の焦点となった。井川倫士議員からは、フレックスタイム制が実施される際の運用上の懸念が示されたが、総務部長の小沼喜勝氏は、過去の分散勤務の経験を踏まえ、上司との協議を重視すると回答した。また、育児や介護に対する配慮を強調し、人事管理の透明性を確保する意向を示した。
議案第18号に関連する令和3年度一般会計補正予算については、特に注目されたのが、統合小学校通学路整備事業に関連する人道橋の設置計画である。議案は、新たに約5千万の増額が必要とされ、議会からの強い反発を受けた。今回は、生徒数の減少や橋の位置に関する意見が出され、早急な決断が求められている。一方で議案第20号の介護保険特別会計補正予算については、近年の要支援者の増加が影響していることが述べられた。