令和3年第3回鉾田市議会定例会が9月30日に開催された。
今回の会議では、令和2年度の各種決算認定が行われ、議案第1号から第7号までが審議された。議案第1号の令和2年度一般会計歳入歳出決算認定については、全会一致で承認された。
議案第2号については、「国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定について」賛成・反対の意見が分かれた。反対の意見を持つ高野衛君は、コロナ禍での医療費減少が理由で、保険料引き上げが市民には負担だと強調した。一方、賛成の羽成洋一君は、現年度の収納率が改善している点を評価した。
次に、令和2年度後期高齢者医療特別会計決算についても同様に賛成と反対の議論が繰り広げられた。高野衛君が反対する理由として、保険料引き上げが高齢者の負担を増やすことを挙げた。しかし、羽成洋一君は決算が黒字となったことから賛成を表明した。
さらに、令和3年度一般会計補正予算、特に子育て世帯を対象とした支援についても審議が行われた。子育て支援策として、ゼロ歳から中学生には1人1万円、高校生には1人2万円の支援金が提案され、多くの議員が支持した。議会ではコロナの影響を考慮し、効果的な支援が求められていることが再確認された。
また、教職員定数改善に関する請願も採択され、教育機会均等や高い教育水準を保つための施策についても議論された。本請願の提出により、国有地等の予算確保に向けた取り組みが期待される。
さらに、今回の議会において、損害賠償案件も多数処理されており、各案件の確認が行われた。議員からは、管理体制や事故発生の予防策の見直しを求める意見も出ており、引き続き、議会によるチェック機能の強化が必要との認識が共有された。