令和2年第3回鉾田市議会定例会では、令和元年度の一般会計歳入歳出決算について多くの意見が交わされた。
今回は特に、議案第1号が注目を集めた。
市議会は令和元年度の一般会計歳入歳出決算認定に関し、賛否が分かれた。
賛成意見として、水上美智子議員(10番)は、さまざまな施策が進展しており、税収が厳しい中でも子育て支援や教育環境の整備が評価されると述べた。特に、児童クラブの新設や教育用ICT機器の整備などが指摘された。
一方で、反対の意見も強く、髙 埜 栄治議員(4番)は、決算には流用が多く見られ計画性に欠けることを挙げ、同様に井川倫士議員(5番)も行政のずさんな運営を指摘した。流用の問題は、当初予算と異なる執行が市民を裏切ることになると強調した。
また、本議会では、物品購入契約や給与の特例に関する損害補填、地方税財源の確保を求める意見書も取り扱われ、これらの議案はほぼ全会一致で採択された。特に、陳情や請願もいくつか取り上げられ、多くの議員が再審制度の改善や義務教育費国庫負担制度の堅持が必要であると信じていることが明確に表明された。
最終的には、採決により議案第1号は原案不認定となり、議員の間での意見の相違が議会内に残った。議長は「今回の審議を通じて、今後の解決策を見出し、さらなる議論を重ねていきたい」と述べ、閉会に向けた姿勢を示した。