令和4年第112回多可町議会において、消防団やスポーツ施設に関する議論が活発に行われた。特に消防団については、団員報酬の改善が求められている。町長の吉田一四氏は、他市の動向を注視し、報酬の引き上げや出動手当の見直しについて検討を進めるとした。
また、町では団員数の確保が課題となっており、基本団員が減少している状況であることを受け、各部の合併を推進するための施策の検討の必要性が強調された。団幹部からは、地域に密着した指導を行っていくことで、消防活動の活性化を図りたいとの意見が出た。また、地域の集落との連携強化も不可欠であるとの認識が示されている。
スポーツ施設に関する議論も盛り上がりを見せ、使用料助成が提案される中、子供たちが安心してスポーツを行える環境の整備が求められた。町長は、町内スポーツ団体への支援や、施設の使用料減免などの具体策を検討する意向を示した。特に、多可町出身のプロ野球選手が誕生したことを受けて、地域の子供たちにスポーツ活動を推進するための環境整備が急務であると強調した。
最後に、職員の服装規定についても話題に上り、特に被服規定の整備が急務であるとされた。町長は、適切な服装規定がなければ、職員の士気が下がる可能性もあるとし、新たに規定を設けることの重要性を認識していると述べた。制度化の進捗状況については、前向きに進めていく旨が表示された。これらの議論を通じて、今後の多可町においても住民が安心して暮らせる環境の整備に取り組んでいくことが強く求められている。