令和元年9月27日、兵庫県多可町議会では第92回定例会が開催され、重要な議案が審査された。
初めに、平成30年度各会計歳入歳出決算認定について、特別委員会の審議結果が報告された。門脇 保文議員は、平成30年度一般会計における黒字決算を評価しつつも、「実質的には赤字だった」と指摘した。この見解は、未収金の問題が影響していることを強調した。
次に、消費税率の引上げに伴う条例改正が議論された。廣畑 幸子議員が反対意見を述べ、町民への影響を懸念する声が上がった。彼女は、「町の税率変更は町民生活に大きく影響する」と警鐘を鳴らし、少なくとも消費税改正時に町が値上げを避ける配慮を求めた。これに対し、賛成派議員は財政健全化の必要性を訴えた。
また、災害弔慰金の支給に関する条例改正では、支払い猶予の明確化と返済免除の対象の拡大が目指されている。山口 邦政議員は、災害援護資金に関する具体例を挙げながら制度改正の重要性を指摘した。
さらに、教育機関におけるいじめ防止対策が特に注目され、多可町いじめ防止等に関する条例が新設されるとともに、既存のいじめ問題対策委員会は廃止されることが報告された。これにより、町としての取り組みが一層強化される見通し。
最終的に、本定例会ではすべての議案が可決され、閉会に至った。町長は議員への感謝を述べ、町政の今後の発展に向け全員で努力していくことを強調した。