令和3年第109回多可町議会の本会議において、議員達が様々な一般質問を行った。特に、通学路の安全問題やウッドショックが注目を集めた。
最初に、一般質問として通学路の安全確保が提起された。吉田政義議員は、自身のウオーキング経験をもとに、高東橋から安楽田までの通学路が危険であると指摘した。特に、この道路は夜間の通行時に照明が不足しており、不審者の存在の可能性もあると述べた。また、他の議員も同様の意見を持ち、通学路の見直しや防犯灯の設置を求める声が上がった。教育長は、指定された通学路以外の道を通る生徒が実在することを認め、再点検を計画すると述べた。
次に、ウッドショック問題についての質問があり、町産材の活用促進が求められた。日原茂樹議員は、ウッドショックによる国産材価格の上昇を受けて、町内産材を活用するチャンスであると強調した。町長は、森林環境譲与税を利用して、町内の木材活用を進める姿勢を示し、具体的な施策として公共施設への町産材活用や住宅への助成金制度を検討する方針を述べた。さらに、町内産材を扱う販売促進策や企業誘致についても話がなされた。
厳しさを教える教育に関しては、日原茂樹議員が厳しい教育の重要性を訴えた。教員と生徒の信頼関係を築くことが教育において不可欠であるとの見解が示され、学校教育の質を高めるために、厳しさと優しさのバランスを考えた教育推進を次世代に向けて行う必要があるとされました。教育長は、この信頼関係を基盤にした教育を通じて、生徒の非認知能力を高める取り組みを進める方針を示した。
全体として、今回の議会では、通学路の安全確保や林業、教育の重要性が一層強調された。子供たちの未来や地域の林業、教育のあり方は、今後も地域住民の理解と協力を得ながら、進められていく必要がある。細かな改善点を見つけ、市民の生活をより良いものにするために、行政の姿勢が求められています。