多可町議会は、令和5年第123回定例会を開催し、地域共生社会づくりと教育課題、さらに地域資源を活用した施策について議論した。
まず、地域共生社会づくりに関する意見が挙がった。集落区長の支援が不可欠との認識があり、町長は、区長との連携を強化する取り組みが必要だと強調した。特に、集落活動を活性化させるための助成金制度を導入しており、地域共生を進めるための支援策を検討すると述べた。これに対して、議員からは現場の区長が直面している課題と、連携強化の重要性が指摘された。
次に 提起された中学校の校則について、教育長は、現行の校則が時代の変化に追随できていないことに認識を示した。特に、複数の中学校間での校則の違いが今後の教育環境においての課題であるとの見解を示し、統合後の新校則の作成作業を加速させる考えを示した。各学校での生徒指導部会の開設により、より一層の改善を目指す意向で一貫した校則の検討を行う。
また、バイオマス発電所構想については、町長が森林管理の重要性を重視し、周辺市町の成功事例を踏まえつつ、多可町の資源を活用した循環型社会の実現に意欲を示した。具体的には、森林施策や再生可能エネルギーの取り組みを進める考えとし、共同での事業推進が必要とされています。
さらに、読み聞かせに関する教育の重要性にも言及され、教育長はその実施状況とともに、図書館での活用が進むことが期待されると述べた。特に、絵本を通じた心の成長やコミュニケーションの重要性が強調され、地域全体での読み聞かせの推進が望まれるとし、今後の展開についても計画が求められた。多可町の若者や子どもたちが積極的に学び、成長するための支援策の強化が求められる。
最後に、町長は、これらの取り組みを通じて、地域の活力を支え、持続可能な社会の実現を目指していく考えを示した。