令和5年第119回定例会の中で、複数の重要なアジェンダが議論された。特に防犯カメラの設置に関する管理規程や住民への周知、さらには教育現場での部活動の地域連携が注目された。
まず、防犯カメラについては、現在設置されているカメラの数や、その目的、使用方法についての詳細が紹介された。町長は、防犯カメラの設置目的はセキュリティーの向上であり、具体的には地域住民や職員の安全確保であると述べた。カメラは主に録画機能を持ち、職員以外が自由に見ることはできない体制がとられている。しかし、住民がプライバシー保護を懸念する声もあり、作動中の表示をすることで周知を図る必要性が強調された。
その後、教育長は、部活動の地域連携について言及。部活動改革において地域への移行が提案されているが、多可町においては地域での受皿団体の確保が難しい点が課題だとされる。地域におけるスポーツ指導者の確保と質の向上が求められており、活動を継続的に行うためには経済的支援の仕組みも必要であると述べた。さらに、教育課でも指導者の研修や地域との連携を強化する考えが示された。
一方、町長は少子化対策に関して、地域における安心・安全な家庭生活の重要性を語り、子育て支援や結婚応援事業を通じて希望の持てる社会づくりに取り組んでいく意向を示した。特に、経済的支援が結婚や子育ての動機付けになることから、多岐にわたる施策によって若者を応援する必要性が強調された。また、今後の計画においてSGDsやCO2削減も視野に入れた施策の整備がされる見込みである。
部活動改革や防犯カメラ問題、少子化対策など、各議題は町の未来に大きな影響を及ぼす重要なアジェンダである。議員たちはこれらの問題に対し、慎重かつ前向きな議論を進め、地域に住む人々が安心して暮らせる環境を整えるための方策を提案していく必要がある。