令和6年第126回定例会では、多可町の教育政策や小中学校の今後について議論が展開された。
議員の足立吉継氏が先日行われた中学校統合に関する意見を踏まえ、現段階で複式学級が生じる可能性について質問をしたところ、教育長の越川昌信氏は令和12年度まで複式学級は発生しない見通しであると述べた。ただし、将来的には人口動向によりこの状況も変わる可能性があると付け加えた。
また、タブレット活用に関しての意見もあり、現在小学校では各学年に合わせた利用方法が進められているが、全ての児童が宿題等にタブレットを利用しているわけではなく、未だ従来の方法と併用しているとのことだ。生徒の持ち運びに関する問題としては、教育長が、ランドセル以外のカバンについての自由度はあったと説明。保護者はその選択肢に感謝している様子だった。
教育委員会による学校訪問結果についても報告があり、成績の二極化が懸念されていることを受けて、学習プランの見直しが必要とされていた。特進クラスの開設に向けての投資と工夫が求められており、教育現場の柔軟な対応が期待されている。
また、公共施設の再配置計画においては、進捗率が98%に達したという進展が示され、特に廃校施設の利活用に向けた庁内検討委員会が設置されることも決定された。地域のニーズを捉えながら、次世代の多可町を見据えた積極的な取り組みが求められている。
行政、教師、地域が連携し、教育環境を改善する努力が進められている中、課題には長期的な視点が不可欠であり、柔軟かつ持続可能な政策が期待される。