令和4年第118回定例会において、公共交通の活用や住宅改修の補助金、出産・子育て応援交付金事業などが議論された。地域公共交通に関しては、タクシーの運賃割引制度の導入が提案され、周辺の自治体で成功している例を参考にした意見が相次いだ。
特に、岡山県美作市の事例が挙げられ、運賃の半額を助成することで、事業者の経営活性化につながっていることが強調された。タクシー事業者の支援が必要であり、多可町においても同様の制度を検討すべきとの意見が出た。利用促進策として、タクシー券の配布や割引制度導入が求められた。
次に、住宅改修補助金について、高齢者や障害者が快適な住居で生活できるよう支援が必要との意見が多数寄せられた。受領委任払い制度への変更が提案され、支給までの期間短縮が望まれた。福祉課長は、受領委任払い制度の拡大を検討していると述べたが、具体的な導入時期は未定である。
出産・子育て応援交付金事業については、妊娠届出時に10万円が支給されることが説明された。この制度により、妊婦や子育て世帯が支援を受けることができると期待されている。今後の具体的な計画と方向性について、健康課長が答弁し、早期の制度開始を目指すとし、年度内に実施すると強調した。
本日の会議では、これらの施策が地域の実情に即したものであるか、効果的に活用できるよう努力していく必要性が確認された。特に、公共交通の活用や住居環境の改善は、老後の安心な生活に直結する重要な課題であり、今後の具体的な施策の検討が期待される。