令和4年第112回定例会において、ロシアによるウクライナへの侵攻に抗議する決議が可決された。
この決議は、多可町議会から提出され、主に藤原清勝議員がその理由を述べた。藤原議員は、自身の経験を通じて戦争の悲惨さを語り、ロシアの軍事侵攻が国連憲章に違反する行為であり、一般市民の命が奪われる事態は許されないと強調した。
決議では、ロシアに対し軍事侵攻の中止と全隊の即時撤退を要求し、対話による解決が求められた。また、政府に対しては在留邦人の安全確保と国際社会との連携を強く要請する内容も盛り込まれている。
藤原議員は、ウクライナでの現状を提起し、長年の経験を背景にした決意を示した。「あの毎日の報道の映像を見ると胸が痛む」と彼は述べ、戦争の記憶が風化してはならないとの思いを語った。
議会は質疑と討論を行った後、発議第1号を賛成多数で可決した。決議文の取り扱いについても議長に一任され、議会は本日の議事を終了した。次回の本会議は、3月14日午前9時30分から再開する旨が告げられた。
この決議は、今後も日本国内での国際情勢への意識を高める一助となる見込みである。多可町議会が示した姿勢は、他地域への影響も考慮に入れられ、行政の動きに何らかの形で反映されることが期待されている。