令和元年第93回定例会において、播州織の振興策が議論された。播州織は今、厳しい状況にあるが、多可町はこの産地を守るべく、様々な取り組みを行っていると報告された。
地場産業である播州織は、現在の生産量が過去最低までに落ち込んでおり、町長はその危機感を強調した。例えば、一定の工場数と生産量の減少により、地域の経済にも影響が及ぶ可能性がある。そのため、事業者との連携を図り、地元企業で製造された播州織を積極的に利用するよう努めるべきだと指摘されている。
具体的には、町役場職員の制服に播州織を採用することが提案されたが、町長は「経費の負担から難しい」と述べた。しかし、他の地域での成功事例を参考にし、播州織を用いた商品化を進める施策を講じるべきだとの声もあった。
また、太陽光発電設置の違反者についても触れられた。現在も県と連携し指導を行っているが、公表への進展はないとのこと。住民からの信用を失う事態を避けるためにも、タイムリーな対応が求められている。
さらに、新ごみ処理施設建設については、具体的な地域振興策も検討されており、温室ハウスの設定や地域に合わせた活性化を目指す考えが示された。しかし、議員からは人口減少を考慮した事業運営が必要であると指摘された。
町長は「地元の理解を得た上での施策を進める方針だ」として、長期的な視点から持続可能な廃棄物処理体制の確立に向けた取り組みを表明した。これからの施策の具体策や投資額、地域の理解にプライオリティを置く必要がある。全体として、各委員の意見は地域活性化への重要性を再確認し、行動に移すことの必要性が訴えられた。
この会議では、地域経済を守りながら、播州織、太陽光設置、廃棄物処理といった課題に対する行政の取り組みが重要なテーマとして浮かび上がり、今後の施策にさらなる進展が期待される。