多可町は、最近のサイバー攻撃増加を受けて、町立診療所におけるサイバーセキュリティ対策を徹底する必要がある。特に、松井庄診療所に導入された電子カルテシステムが標的となった場合、患者データの漏洩や業務停滞につながる恐れがある。町内の診療所は機密情報を取り扱っており、万が一ランサムウェアの攻撃を受けた場合、影響は甚大となる可能性がある。現状では町の職員が技術的支援を行っているものの、専門的知識を有する人材の確保が急務とされている。 セキュリティ研修は定期的に実施されており、ログアウトやパスワード管理については意識されているが、今後はさらなる強化が求められている。
一方、こども園における安全管理対策についても現行の運営が重要視されている。事故を未然に防ぐために、安全管理マニュアルの見直しや、運転手の責任の所在を明確化することで、再発防止策が講じられている。さらに、子供たちの通園バス利用にあたっては、人数確認の徹底がなされているものの、依然として注意が必要である。特に虐待防止の観点からも、保育士の育成や勤務環境の改善が求められており、今後の取り組みが注目される。
また、消防団員の年額報酬の見直しも重要な課題である。町長は、近隣市町の状況を踏まえながら、消防団員のモチベーション向上に向けた報酬アップを検討中であると述べた。町内の消防団は、地域の安全を守る重要な存在であり、その報酬が適正であることは団員の確保や活動の活性化に寄与する。現在の報酬が国の標準額に達していない状況で、今後の調整が求められている。また、最近では、消防団員の年齢層も高まっており、人員不足が懸念されている。このため、消防団の機能別団員が増える可能性が高く、柔軟な対応が必要である。