令和5年度の多可町議会が3月1日に開催され、数多くの議案が提起された。特に注目されたのは、兵庫県多可町の一般会計予算に関するもので、総額は約123億4600万円となっており、昨年度比で1470万円の増加となる見込みだ。谷尾企画秘書課長は「新年度の予算には、重要なプロジェクトが含まれております。特に、生涯学習まちづくりプラザ、統合中学校、新しいごみ処理施設の建設が進む」と強調した。
会議初日、議長の笹倉政芳氏は冒頭挨拶で、トルコ地震の被害に遭った方々へ哀悼の意を表し、ロシアのウクライナ侵攻に触れ“平和な日々が戻ることを期待する”と述べた。さらに、新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけを見直す方針があることに言及し、住民の安心な生活環境を提供する決意を示した。
令和5年度の予算には、子育て支援や地域活性化のための具体的施策が盛り込まれています。特に「子育てするなら断トツ多可町」を掲げる吉田町長は、今後の施策について「生涯学習プラザの建設や介護保険の拡充、新たな社会福祉サービスの設立が期待される」と述べ、住民の信頼を得るために積極的に取り組む姿勢を見せた。
また、行財政改革の一環として、従業員の給与に関する改正が議題に上がる中、生活費の見直しが必要であると多くの議員が応じ、当局に対してより具体的な財源確保や施策の充実を求めた。
さらに、通過交通抑制のための県道改修や新たな防犯対策も盛り込まれ、厳しい財政環境の中で住民の安全・安心が優先されることが強調された。これらの施策の実施に当たっては、各議員から慎重な審議を求める声が相次ぎ、今後の議会審議に大きな影響を与えることが予想される。
令和5年度に向けた多可町の予算案と施策は、町民の生活に新たな希望をもたらすことを目的としており、各議案は予算決算特別委員会に付託され、今後の審議に入る予定である。町長や各理事からは町政に対する熱い思いが語られ、より良い地域社会に向けた願いが込められた会議となった。