令和4年第115回臨時会が、令和4年7月26日に開催され、重要な議題が審議された。
この臨時会では、町長の吉田一四氏が、新型コロナウイルス感染症の急拡大に関する報告を行った。
彼は、「多可町では新型コロナの感染者が急増しており、特に10代の感染者が顕著である」と指摘した。
これに対して、既存のワクチン接種の推進と新たなワクチンの導入を進める方針を示した。
また、吉田町長は、日本クアオルト協議会の全国大会が、9月29日から30日まで開催されることも発表した。
この大会では、全国から多くの参加者が見込まれており、それに向けた準備が進められているという。
今回の臨時会では、訴えの変更に関する議案が上程された。
これは、旧八千代北小学校跡地施設に対する明渡し請求を、賃貸料相当額から不法占拠に伴う損害料に変更するものである。
町長は「明渡し期日以降は月額87万7000円の支払いを求める」と述べた。
この変更がどのような影響を及ぼすかについては、議員からの質問が相次いだ。
藤本一昭議員は、「請求額の根拠が不明確である」と指摘し、議論が続いた。
続けて、令和4年度の一般会計補正予算についても説明が行われた。
町長は、「9830万円の増額で、国の地方創生臨時交付金を活用し、原油価格や物価高騰に対応する事業へ充てる」と説明した。
加えて、地域公共交通の支援や農家への補助なども含まれており、多岐にわたる施策が盛り込まれている。
このように、今回の臨時会は新型コロナウイルス対策や地域振興策を柱に、様々な議題が議論され、多可町の将来に向けた方針が示された。
議会は全議案を可決し、町長は「引き続き、町民の安全と安心を守るため努力する」と述べ、会議は閉会した。