令和6年3月26日、多可町議会の第125回定例会が開催され、数々の重要な議案が審議された。
最初の議題は、行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用に関する条例の改正であり、当町では個人番号の独自利用はないため、手続きの変更は生じない。
次に、特別職の職員給与及び旅費に関する条例が審議された。町長が設置した特別職報酬等審議会による答申を受け、常勤の特別職の給料が引き上げられる見通しであり、実施時期は令和6年4月1日からとされる。
消防団員等公務災害補償条例の改正も可決された。これは、非常勤消防団員に係る損害補償の基準を改定するもので、地域の安全対策を強化する意図がある。
取組みとして、道路の技術的基準に関する条例の全改正案が提出され、これに関連して新たな道路構造令が適用される。
水道事業に関する二つの条例, 布設工事監督者の配置基準と水道給水条例が改正され、国家の権限の移管に伴う整備が行われる。 これにより、水道事業の効率化と品質向上が図られる見込みだ。
次の重要な議題は、多可町地域公共交通計画の策定案である。この計画は、公共交通の活性化を目指し、日常的な移動手段を強化する目的で策定される。特に、地域住民の意見を取り入れたネットワークの構築が重要視されている。
また、多可町デジタル田園都市構想の総合戦略も策定され、若者層の定住促進を目指す施策が展開される。最新のデジタル技術を活用した政策が求められており、持続可能な町づくりを進める上で重要な計画となる。
最後に、議会は令和6年度の一般会計予算案に対して承認を行い、大型プロジェクトの財源が確保されたことが報告された。特に、生涯学習まちづくりプラザや統合中学校の建設、新ごみ処理施設の整備が含まれており、地域の発展に大いに寄与する内容となっている。