令和4年9月2日、多可町議会は第116回定例会を開会した。開催にあたり、議長の笹倉政芳氏は挨拶し、強い台風の影響が懸念される中での会議進行に理解を求めた。その後、町長の吉田一四氏が続いて挨拶し、現在の社会情勢や議会での議案について報告した。特に注目されたのは、令和3年度の各種財政決算認定についてである。吉田町長は、「各会計とも黒字決算であり、引き続き健全な財政運営に努める」と述べた。
また、令和3年度の一般会計歳入は約129億3,746万3,780円で、歳出は127億2,514万2,913円となり、実質黒字が1億6,070万867円であった。さらに、全会計の基金残高は79億4,660万2,904円となり、住民一人当たりの残高も大きく増加している。この結果は、町民の生活向上に寄与するものであると強調した。
特に重要な議案には、令和3年度における各特別会計の決算認定がある。吉田町長は、これについて詳細な説明を行った。特に、国民健康保険特別会計では、歳入が2億3,752万9,345円、歳出が2億3,352万7,157円となり、4,052万1,876円の余剰金が生じた。このような健全な財政状況を踏まえ、健全化判断比率や将来負担比率も報告され、一定の健全性が担保されていることが確認された。
その後の議題では、地方債発行や预算配分も話題に上った。今後、町全体における過疎地域の問題に関しては、地域振興計画や公共施設管理計画の見直しが進められている。
さらに、町長は新型コロナウイルス対策に関連して重要な施策についても触れた。特に、ワクチン接種推進や感染防止策の徹底が求められた。一方、デジタル化の進展や多様な働き方が引き続き重視され、町政の推進にあたる施策の実行が求められている。これに対し、議員からも意見が寄せられ、引き続き活発な議論が展開される見込みだ。
最後に、数多くの議案が審議のために付託され、今後の会議でも多くの協議が行われる予定である。議会運営における透明性や地域住民への影響にも留意しつつ、町政運営が行われていくことが期待されている。