令和2年第99回多可町議会臨時会が行われ、重要な補正予算案が審議された。
この臨時会では、新型コロナウイルス感染症対応として、一般会計の補正予算が提案された。本予算案は、地方創生臨時交付金を活用し、様々な支出項目を含んでいる。吉田一四町長は、これは非常に重要な議論であり、議員の理解と支持を求めた。
補正予算では、特にオンライン行政手続きの推進を目的に電子入札システムの導入が計画されている。財政課長の土田五郎氏は、工事と委託業務での導入を予定しており、令和3年4月には開始したいと述べた。さらに、今年度の一般会計の増額は総額3億1294万3000円に達し、特にコロナ対策に注力する方針が示された。
しかし、議論は電子入札システムの導入に関して疑問の声も上がっている。日原茂樹氏は、他の地域での電子入札の状況を引き合いに出し、多可町での導入必要性に疑問を呈した。加えて、教育現場での感染症対策や、住民への直接的な支援の必要性を強調した。
また、コロナ禍で影響を受ける住民に対する支援策が不足しているとの指摘もあり、商工業者や住民の不安を和らげるための施策が求められた。補正予算が住民の実情に反映されているかどうか、さらなる検討を行う重要性が示唆された。
討論では、賛成意見も反対意見も聞かれたが、最終的に議案は原案通り可決される運びとなった。議案第67号から第71号に関しても全員賛成で可決され、町の運営に必要な資金が承認された。
この臨時会はコロナ禍において、多可町による迅速な対応を図るための重要な会議となった。住民の声が反映された予算となるか、今後の取り組みに期待が寄せられる。