令和元年第93回多可町議会定例会の最終日が、12月25日に開催されました。
本日は様々な議案が審議され、すべて可決。「コミュニティバスの運行に関する条例の改正」や「成年被後見人の権利保護に関する条例」など住民に密接な影響のある案件が扱われました。特に「多可町コミュニティバスの運行に関する条例の一部を改正する条例」について、市民からの関心も高く、議論が集まりました。
この議案は、地域公共交通網形成計画に基づくもので、特に利用者の少ない路線を見直すことを目的としています。具体的には「のぎくバス」の循環コースの廃止が含まれますが、これによって町内の交通状況が大きく変化する可能性が指摘されています。審査結果においては全議員が賛成しており、広畑幸子議員は「多可高等学校への通学支援を創設することは重要であり、多くの意見を反映させた」と述べました。
次に「成年被後見人等の権利の制限に係る措置の適正化等」を目的とした条例の整備も提案されました。この議案は、権利制限に関する見直しを行うもので、今後の制度利用の促進が期待されています。広畑幸子議員は「この改正により、成年後見人が必要に応じて法律を利用しやすくなる」とし、可決が相次ぎました。
また、「多可町農業振興基金条例の制定」や、多可町の予算に関する補正予算も審議されました。特に教育関連の事業へも予算が補正され、町の教育環境をより良くするための施策が進められています。総じて、議会では多くの議案が原案通り可決され、今後の町の方向性が確認されました。
さらに、議長や町長からの閉会の挨拶も行われ、今後の行政活動への期待と呼びかけがあった。特に、町民が参加できる住民説明会や議会運営についても触れ、今後も開かれた自治体運営を目指す意気込みが示された。