令和5年第122回多可町定例会が開催され、本会議においていくつかの重要な議案が審議された。
特に議案第40号の「多可町職員特殊勤務手当支給条例の一部を改正する条例の制定について」は、新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが変更されたことを受けて、感染症等防疫作業手当の廃止を含む重要な改正が提案され、全員賛成により可決された。
次に、議案第41号の「多可町税条例の一部を改正する条例の制定について」も審議され、個人町民税に関する申告手続きの簡素化が図られる。また、軽自動車税に新たに電動キックボードの区分を創設した点が注目され、全員賛成で可決された。質疑の際、門脇保文議員が応能割への変更を提案したが、話し合いは盛り上がらなかった。
さらには、議案第42号「多可町コミュニティプラザ条例の一部を改正する条例の制定について」が取り上げられ、商工会からの会議室貸与を一般利用に開放するための改正が行われ、スムーズに可決された。
議案第43号の「多可町国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定について」では、地方税法の改正に基づき、課税限度額の引き上げが含まれており、こちらも全員賛成で可決された。内橋志郎議員が質疑を行い、詳細な説明があった。
議案第46号の「令和5年度兵庫県多可郡多可町一般会計補正予算(第3号)」について、内橋志郎議員は緊急支援給付金の増額など、住民税非課税世帯への支援について賛成討論を行い、これも全員賛成で可決された。
閉会に際し、笹倉政芳議長は会期中の円滑な運営への感謝を述べつつ、町のさまざまな事業の進展についても報告した。特に、生涯学習まちづくりプラザや統合中学校、新ごみ処理施設等に関連する大型事業の進捗が語られた。
今後の町の発展に向けた姿勢が示され、地域社会の結束や防災意識の向上が重要視されることが再確認された。吉田町長からも、行政への協力が求められ、住民の生活を早急に改善するための取り組みが強調された。これにより、多可町議会の活動が地域発展に貢献することへの期待が高まる結果となった。