多可町議会は令和元年第91回定例会を開催し、各議員が重要なテーマについて質問及び整理を行った。
まず、公共施設等再配置計画についての質問が挙がった。藤本議員は、町が保有する公共施設の維持管理が今後の財政負担に影響し、特に取り壊しを進める際の取り組みに対し担当理事が必要ではないかと提案した。伊藤総務課長は、町が計画的に老朽化施設の見直しを行い、今後の事業を進めていく方針を強調した。
次に、銅精錬所跡の展示館の利用が議論された。教育長は、展示館の内容理解が進むように連携を強化し、地域住民への周知と教育機関との連携を図る意向を表明した。展示館は地域の重要な文化的資源と認識されており、今後の活用に期待が持たれる。
観光振興についても質問があり、インバウンド観光客を増やすためには多可町の魅力を最大限発信する必要があるとの意見があった。観光課長は、既存の民宿や施設の改善に力を入れ、今後もバスツアーなどを通じて町の魅力を広めていく考えを示した。また、空き家活用や地域の特性を生かした宿泊施設の整備も進められる。
さらに、がん検診についても質問が行われた。多可町では、がん検診の受診率を向上させる方策として、無料クーポンを導入し、若年層の受診促進を狙う意見が提出された。健康課長は、受診機会の拡充について、現在の制度で講じられている努力についてありがちな説明をうけた。今後の試みについてが期待される。
最後に、避難場所の安全性についても触れられ、各指定避難所が有する耐震性や浸水リスクについて説明がなされた。住民にとって、避難先の安全確保が重要であるため、指定避難所の見直しが必要であるとされた。これにより多可町の防災対策が一段と強化されることが望まれる。