多可町議会は、令和3年第106回定例会が開催され、重要な議題が議論された。特にスポーツのまち多可町を目指し、地域住民の健康促進に向けた取組が提案された。まず、スポーツエリアの整備が必要であり、大学生や若い女性の定住促進を図ることが重要であると述べたのは、橋尾哲夫議員である。多可町は、地域を超えて交流し、より良い環境とするための取り組みに努めるべきとの意見が相次いだ。
加えて、新型コロナウイルス感染症の影響が続く中、町民の健康を守るための施策が求められた。感染者数が今なお増加傾向にある中で、より一層地域住民の危機意識向上の必要性が指摘された。町長は、ワクチン接種体制や感染症防止対策の強化を図るとの意思を示したものの、電話による予約の混乱に関しては謝罪。効果的な情報発信と、住民との密なコミュニケーションが鍵であると強調した。
新ごみ処理施設の建設についても言及があり、地域に根付いた施設を目指した取り組みが求められている。町は、港町や観光地としての魅力を活かす施策を展開し、地域経済の活性化に努めるとともに、環境への配慮を重要視した運営を約束した。
これらの議論を通じて、多可町が未来への持続可能なまちづくりを進めることが期待されている。特に、青年や女性の定住促進、地域の健康を支える取り組み、そして新たなごみ処理施設の整備など、町長や議員の真摯な姿勢が窺えた。