令和5年第119回定例会では、民生委員の担い手不足や元気あっぷ広場の充実、そして水道メーターの検針業務の効率化についての議論が行われた。この問題は、地域福祉の向上のみならず、地域コミュニティの活性化にも寄与する重要なテーマである。
民生委員は地域住民の支援を担う重要な役割を果たしており、現在は12名の欠員があるものの、高い充足率が維持されている。この充足率は、地域の区長や他の住民が果たす役割によるもので、社会的なニーズの多様化や高齢化が進む中で、より多くの人材確保が求められている。町は、民生委員の役割を広く周知し、担い手不足解消に向けた施策を講じる必要があると指摘され、町長はその重要性を強調した。
次に元気あっぷ広場の充実について、地域における高齢者の健康づくりに寄与する他、ちゃった企業誘致の観点からも重要である。これまで19の集落で約340名が参加し、地域交流の場として機能しているが、さらなる広がりが期待される。地域の皆が集まる場としての役割は、認知症予防や身体的な健康維持に寄与し、地域共生社会の実現へとつながる。
また、水道メーター検針の効率化に関する実例も議論された。検針業務はシルバー人材センターに委託されているが、実際の検針データには誤検針が発生しうることが課題として挙げられ、今後はスマートメーター導入の可能性も検討される。町長はこの課題解決に向け、今後の展望を語った。
これらの議論は地域の福祉向上や住民の生活向上に直結するものであり、今後の施策展開に期待が寄せられる。地域共生社会の実現に向けては、民生委員、元気あっぷ広場、水道メーターに関連する施策の三方向からの包括的なアプローチが重要であると考えられる。