令和4年11月2日、多可町議会の臨時会が開催された。 14名の議員が出席し、議長による開会の挨拶が行われた。 議長の笹倉政芳氏は、秋の訪れを感じる中、新型コロナウイルスの収束傾向にもかかわらず厳しい地域経済の現状に触れ、議会改革の重要性を強調した。 その一環として行われた議会アンケートの結果を受けて、11月4日にシンポジウムを予定していることも説明された。
議会では、原油価格の高騰や物価上昇への対策として、令和4年度一般会計補正予算(第4号)が提案された。町長の吉田一四氏は、この補正が住民生活支援に寄与することを訴えた。具体的には、住民に1人あたり5000円の商品券を配布する施策や、住民税非課税世帯への5万円の特別給付金が含まれた。
また、社会福祉施設や児童福祉施設への光熱費高騰支援金も計上されている。特に、今回の補正予算では、コロナウイルス地方創生交付金の活用がふんだんに考慮された。これにより、日常生活の維持が期待される。町長は「本臨時会での慎重な審議をお願い申し上げます」と述べた。
もう一つの議案、令和4年度水道事業特別会計補正予算(第3号)も上程された。これは、余熱利用施設整備のための水道管理費用となる。議会では、住民へ必要なサービスを確実に提供するための財政面での対応が強調された。
討論では、議員からさまざまな意見が出された。賛成意見としては、住民への経済的な支援策が評価され、反対意見としては新ごみ処理施設の計画が非効率であるとの懸念も示された。
最終的に、議案は賛成多数で可決された。議会は、今後の地域発展に向け各議案の適切な執行を求めつつ閉会を迎えた。