名寄市議会において、令和6年第2回定例会が開催され、人口減少問題が大きなテーマとして取り上げられました。議員たちは人口の推移とその影響に対する施策を懸念し、具体的な対応策について広範な意見を交わしました。
議会では、現在の人口が減少している実情を踏まえ、市が推進している施策について確認がなされました。特に、名寄市の人口は合併以降減少傾向にあり、今後も永続的な人口減少が危惧されています。議員は、特に出産数が減少していることに危機感を抱き、経済活性化や移住促進といった施策の必要性を強調しました。
さらに、名寄市の現状を分析し、人口減少が地域に及ぼす影響についても言及されました。高齢者人口の増加に伴う社会的負担の増大が予想され、医療や介護のサービスが十分に提供できなくなる危険があるとのことです。このため、人材確保や事業承継に向けた具体的な施策が求められています。
また、名寄市立大学や市立病院の役割も重要視されており、地域経済に新たな雇用機会を創出する方策が期待されています。市長は、地域の財産を活用した持続可能なまちづくりの必要性を訴え、各種施策の進捗を確実に行うための意欲を示しました。
これに関連して、高齢者支援とともに進められているフレイル予防策も注目されています。市では、高齢者が健やかに暮らせるための施策を強化しており、その中で認知症対策も行われています。市民同士のサポート体制の構築や地域に根差した取り組みが重要であるとの意見が交わされました。
特殊詐欺への対応も議題に取り上げられ、市は地域での情報収集と啓発活動を強化する考えを示しました。市民が詐欺に遭わないための具体的施策として、消費者センターのサポートが重要であるとの認識が強調されました。
このように、名寄市議会では、人口減少問題から地域の安全確保、高齢者支援、詐欺防止対策に至るまで、多岐にわたる課題の解決に向けた具体的な議論と施策の充実が求められています。