令和6年4月10日、旭川市議会が臨時会を開催し、重要な議案を審議した。臨時会では、令和6年度の一般会計補正予算や消防団員等の公務災害補償条例の改正などが原案通り可決されることとなった。
まず、補正予算については、総額1千716億1千407万円に増額され、主な追加項目には教育費に関連する事業が含まれる。熊谷好規総合政策部長は説明を通じて、永山西小学校の増改築費用などが新たに反映されると述べた。議員からは、花咲スポーツ公園の再整備にかかる官民連携導入可能性調査の経緯が質問され、国家補助金が不採択になった理由についても疑問が呈された。
特に石川厚子議員は、国からの補助金申請に関しての透明性やその背景について厳しく追及し、補助金が引き当てられない中での予算提案について議会軽視との懸念を表明した。「財政部局も青天のへきれきであったのではないか」と述べ、今後はより慎重な予算立案を求めた。
また、消防団員等公務災害補償条例の改正については、非常勤消防団員に対する補償基準の見直しがなされることになり、河端勝彦消防長がその必要性を強調した。
旭川市税条例についても議論が行われ、今後の税制改革に伴う必要な改正が全会一致で支持されたことも注目される。
さらに最後に、特定事件の閉会中継続調査付託が決定され、旭川市の商工業、観光、農林畜産業に関する事項についてさらなる調査が求められることとなった。
今回の臨時会では、各議題にわたって活発な議論が交わされ、市民の意見を反映するための姿勢が強調されつつ、各案件が迅速に処理された結果となった。その後、議長は閉会を宣言し、会議録の署名議員に指名された皆川ゆきたけ議員と中野ひろゆき議員がその任にあたることになる。