令和3年第3回名寄市議会臨時会では、重要な予算の補正が議論されました。
この臨時会では、一般会計補正予算(第6号)が審議され、歳入歳出それぞれ3600万円の追加が提案されました。予算総額は222億3902万7000円に達する見込みです。
加藤剛士市長は、補正の内容について労働費や衛生費に関する具体的な経費の追加を強調しました。特に、630万円の保健センター施設の維持管理費が新型コロナウイルスワクチン接種のための駐車場整備に充てられることが説明されました。
また、3600万円の労働費の追加に関して、市内の大規模事業所が縮小・廃止することで影響を受ける離職者を支援するための助成金が設けられることも明らかになりました。倉澤宏議員は、今回の予算が来月に予定される第4回定例会を控え、臨時に必要だった理由について質問しました。これに対し、渡辺博史総務部長は、駐車場の整備や労働費の必要性を詳細に説明しました。
倉澤議員はさらに、離職者支援対策が遅きに失した感があると指摘し、新卒者や転入者の支援を広げる考えも示しました。市としても、定住施策や特定財源の活用を踏まえ、複数の支援制度を一元化し、効果的な事業展開が必要だと認識されています。
議案第1号は原案のとおり可決され、市議会は今期臨時会に付議された全ての案件を終了しました。この決定は、名寄市内での経済的な基盤を強化する重要な一歩とされています。今後、民間企業との連携を強化し、新規事業者への支援など、様々な施策が期待されています。