名寄市議会では、令和元年第3回定例会が開催され、名寄市病院事業や風連地域の課題、道路維持管理に関する重要な議題が取り上げられた。
まず、名寄市病院事業における職員の雇用状況や人材育成に関する報告がされた。市立総合病院事務部長の岡村弘重氏によると、病院の職員数は565名から743名へ増加し、看護師の離職率は31.2%となった。また、学資金制度の借入者の67.2%が定着しているという。
次に、風連地域の課題に関する議論が行われた。風連市街地再開発事業の評価については、地域交流センターが名寄屈指の桜の名所として機能し、地域コミュニティの中心として貢献しているとの認識が示された。しかし、経年劣化が懸念され、維持管理についての対策が求められている。
さらに、道路維持管理に関する質問では、道路除雪の時間帯のズレが指摘され、除排雪作業員の確保が難しい現状も報告された。このため、安定的な雇用を守るための支援策が模索されている。
市長の加藤剛士氏は、風連地域の将来に関して、伝統的な町の文化やコミュニティを重視しつつ、持続可能な地域経済の発展に努める姿勢を強調した。市民の皆様の意見を反映し続けることで、名寄市がさらに魅力ある地域となることを願っている。