令和5年第1回名寄市議会定例会が3月24日に開かれ、厳正なる審議の結果、多数の予算案が可決される運びとなった。
今回の会議では、令和5年度名寄市一般会計予算を含む9件の予算が一括審議された。予算審査特別委員会の委員長、倉澤宏議員は、今定例会に付託された様々な予算案について、細部にわたって審査を行った結果を報告した。具体的には、一般会計予算及び国民健康保険特別会計については起立多数で賛成した。
特に市長、加藤剛士氏は、デジタル社会の形成を踏まえた個人情報保護に関する法律施行条例の制定について説明し、これにより名寄市における個人情報の取り扱いが強化されることを強調した。「市民の皆さんの不安をしっかり解消するため、適切な対応を進めていきたい」と述べた。
また、議案第30号では副市長の橋本正道氏が再任され、定足数が維持される中で質疑が行われた。議長、東千春議員は、各議案についての迅速な決定を行うよう促した。
さらに、LGBTQに関する差別解消に向けた意見書案が提出され、議会内で議論された。これに対し、各議員からも市民の人権を守るための法整備が重要であるとの意見が相次いだ。最終的に、意見書案は全会一致で可決される結果となった。
最後に、名譲市議会の公用タブレット端末導入に関する規則改正も行われ、議会運営の効率化が図られることとなった。議長は「未来志向の改革を追求し、議会としての責任を果たさなければならない」と訴え、閉会の挨拶を行った。
今定例会を通じて名寄市議会は、地域住民に対する意識を高め、積極的に市民の声を反映した活動を展開していく方針を示した。議会の運営がどのように進化していくか、今後の動向に注目が集まる。