名寄市議会では令和3年第1回定例会が開催され、さまざまな議題が話し合われた。
重要なテーマの一つは市政執行方針である。
加藤市長は、市政の根本的な考え方として、「人づくり」「暮らしづくり」「元気づくり」の三つの柱を掲げた。この柱を中心に、中期基本計画の遂行が求められている。
市長は新型コロナウイルス感染症への対応も重要視し、支援策を充実させる方向性を示した。
また、令和3年度の予算案も議題となった。
一般会計予算は前年度比2.2%増の213億7181万円。
具体的には新たな「こどもの遊び場」の整備や保育料無償化など、直接市民に影響を与える施策が取り入れられている。
介護保険に関しては、介護保険条例の一部改正が提案された。
現在の保険料の上昇や、介護サービスの質を高めるための制度変更も求められた。特に介護保険の負担感が増す中で、市民への丁寧な説明が必要とされ、市の更なる意見集約と施策改善に期待が寄せられている。
こども発達支援センターの条例改正についても議論され、より多くの子どもが支援を受けられる体制の強化が必要とされている。
具体的には、保育所等訪問支援に関する業務を法に基づいて実施する内容が説明された。
高齢者や障害者の移動を円滑に進めるための公園施設設置基準を定める条例改正もなされ、名寄市のインフラ整備の重要性が強調された。市民の生活の質の向上が期待されている。
さらに、教育委員会委員の任命に関しても議題に上がり、長期的な教育方針に基づいた人材の確保が部会を通じて確認された。
今後も市政の進展に向け、議会での議論が市民の生活向上につながることが期待されている。