令和4年3月7日に名寄市議会では、第1回定例会が開かれた。議事では加藤市長が交通事故に関する謝罪を行った後、一般質問が行われた。一般質問では、未婚農業後継者の結婚支援と冬季スポーツ施設の整備について清水一夫議員が質問し、経済部長の臼田進氏が回答した。未婚農業後継者に対する結婚支援の現状について、町内の状況や支援事業の参加者状況が言及された。特にコロナ禍の影響で参加者が減少している現状が浮き彫りにされた。支援事業に対する見直しや地域協議会の設立が進められていることも強調された。
さらに、冬季スポーツ施設の整備に関連して、ピヤシリスキー場のリフト運行再開や人工降雪機の導入についても質問がなされた。経済部長は、人工降雪機の設置に関する調査が行われていることや、地域活性化の観点からの検討が進められていることが報告された。清水議員は、地域の冬季スポーツ振興の重要性を訴え、リフト再開や新しい施設整備の必要性を強調した。
また、佐久間誠議員は人口減少が顕著な地域でのコミュニティ維持について質問し、小型無線局装置の整備の必要性を訴えた。これに対し、交通の確保や通信環境の改善に向けた行政の努力が報告された。
名寄市立大学についての質問もあった。大学運営の状況や地方交付税措置単価の現状が報告され、特に運営費は学生の確保に依存するため、受験生の状況や将来予測にも注意が必要であるとの見解が示された。さらに、旭川大学の公立化に関する影響についても言及され、他の大学との位置づけについての懸念が表明された。
また、地域のインフラ整備についても質問が交わされた。特に公共建設工事における入札不調や資材価格の高騰が影響している現状の報告があり、名寄市として中小企業の振興のための施策が強調された。緊急に対策が求められる現状において、議会側からも今後の支援策や影響についての確認が行われた。
議会では議案第25号として工事請負契約の締結と第26号として令和3年度国民健康保険特別会計補正予算が提案され、両案は原案通り可決された。今後の施策に向けた協議が続くことが期待されている。