令和5年3月14日、名寄市で開催された定例市議会において、農業・農村振興計画や地域の公共交通、学校教育と地域社会の関連性などがテーマとして取り上げられた。
まず、農業に関する議論が展開され、特に土作り対策が注目を集めた。生産者に支援が行われ、堆肥や緑肥作物が重要視されている中、環境負荷軽減に向けた具体的な対策が求められる。清水一夫議員は土作りに向けての堆肥の確保状況や耕畜連携の具体策について質問した。その結果、名寄市では畜産農家との連携により、堆肥の確保が順調に進んでいることが示された。
同時に、特色のある農産物のブランド化も重要な議題として上がり、なよろ星空雪見法蓮草の販売促進策が提案された。本市は、農産物の良質化と消費拡大に向けて様々な施策を進めており、これには地域まちづくり協会や生産者団体が密接に関与していると強調された。
その後の質疑では、風連地域の公共交通の課題も浮き彫りとなった。公共交通が地域の住民にとって重要であることから、行政がどのようにその利用を促進するのかが問われた。総合政策部長は、公共交通の利便性向上に注力し、生徒や住民が移動しやすい環境作りを進行中であると述べた。
また、冬季スポーツの発展についても多くの議論を交わした。名寄ピヤシリでの大会開催が市の振興に寄与しており、今後のバックカントリー開発に関する進捗も報告された。ここでの重要なポイントは、遭難救助へと繋がる安全対策と適切な装備の確保であると強調され、また市民と観光客が共に利用可能なシステムの構築が望まれるとの声もあった。
名寄市議会では、農業のみならず、地域の公共交通、教育、スポーツといった多面的な課題に対し、具体的な施策を通じて地域振興を図る必要性が再確認された。これらのアジェンダに対して、市としての必要な施策を具体的に検討し、実行していく方針が示された。