令和3年6月名寄市議会において、特別支援教育の推進に関する議論が行われ、特にインクルーシブ教育システムの構築が重要なテーマとして取り上げられた。
特別支援教育は、障がいのある子供たちがその可能性を最大限に伸ばし、自立と社会参加に必要な力を培うために欠かせない。名寄市では、合理的配慮と基礎的環境整備に取り組むことにより、障がいのある子供たちが平等な教育を受けられるよう支援している。特別支援教育コーディネーターを配置し、個別の指導計画を作成し、教師に指導を行う体制を強化していることも強調された。
また、特別支援教育専門家チームが巡回相談を行い、具体的な教育的支援を実施している。これにより、困り感を持つ児童生徒のニーズに応じた柔軟な対応が可能になる。しかし、支援体制の強化には課題も残っており、関係機関との連携をさらに向上させることが求められている。
ICTの活用は特別支援教育においても進んでおり、タブレットを用いた授業が導入されている。これにより、児童生徒は自分の考えを表現し、様々な情報にアクセスできる環境が整いつつある。ICT端末の活用方法についても、教員のICT活用指導力を高めながら具体化していく予定である。
安全教育については、特別支援教育を受ける児童生徒の特性に応じた安全指導が行われている。具体的な避難訓練や交通安全教育の実施を通じて、安心・安全な教育環境を確保するために努めている。特別支援教育の充実は全体的な教育の質を向上させる重要な要素であり、名寄市は引き続きその推進に向けて取り組む姿勢を示している。