令和2年第2回名寄市議会定例会が開催された。国や地域の経済情勢に影響される中、議員たちは名寄市の予算案や報告事項についての意見を交わした。
議題の一つである議案第16号では、名寄市の一般会計補正予算が審議された。市長の加藤剛士氏は「補正予算には、名寄振興公社が管理するスキー場の指定管理委託料を見直す必要があり、歳入・歳出共に2,500万円の追加を行う」と説明した。
この補正案によって予算総額は約240億円に達する見込みだ。さらに、歳出として管理委託料の不足分を追加する理由について、市長は「昨年度決算が確定し、具体的な不足額が把握できたため」と述べた。
次に、報告第7号として株式会社名寄振興公社の経営状況が説明された。市長は「昨年度は不祥事があったことをお詫び申し上げる」とし、営業損失が約2,245万円であるとの報告を行った。今後の経営改善に向け、昨年策定した計画の着実な実行が求められる。
審議の後、日程は次の委員会に付託されることが決定された。市の財政は厳しい状況が続いているが、議会では行政の透明性や財政の健全化に向けた議論が一層必要であることが認識された。議会は今後も市民の信頼を得るために努力を続けると強調された。
最後に、議会は休会の期間についても決定し、次回の会議まで慎重に議論を進める姿勢を示した。市の重要な議題が次々と浮かび上がる中、議員たちは地域の発展に向けた姿勢を持ち続けている。