令和5年12月15日、名寄市の第4回定例会が開催された。
会議では、工事請負契約の変更や、令和5年度一般会計補正予算について重要な議題が取り上げられ、特に高温障害による農作物被害に対する救済措置を求める意見書案が承認された。これにより、影響を受けた農業者への早急な支援が期待されている。
初めに、工事請負契約の変更について、加藤剛士市長が議案を提出した。この契約変更は、智恵文小中学校の整備事業に関するもので、施工中に発生した変更点を反映するものである。議長の指示により、質疑応答が行われ、特に建設水道部長が工事現場の状況や安全対策について詳しい説明を行った。内容は納得のいくものであったが、特に施工中の有機溶剤が健康に及ぼす影響について質問が多かった。
次に、令和5年度名寄市一般会計補正予算(第8号)については、民生費に関連した経費の増加が報告された。特に、住民税非課税世帯を対象とした一時金としての給付金支給が焦点となった。これにより多くの家庭が経済的に支援される見込みであるが、対象世帯の詳細についても関心が寄せられた。
また、意見書案が満場一致で可決された。これは、農業従事者が直面している高温障害による困難な状況を踏まえており、農業の持続的発展を促進するための重要な一歩と評価されている。本市も農業の振興に力を入れており、今後さらなる支援策が求められる。
最後に、議長は会期中の成果や今後の課題について言及した。特に市民との対話を大切にし、透明性を持った行政運営を促進していく必要性が示された。市民のニーズや意見を積極的に反映させるため、各種施策の見直しや新たな取り組みが期待される。議会は閉会を迎え、次回定例会に向けた準備が進められることになる。