令和元第3回名寄市議会定例会が開催され、市長の加藤剛士氏からは主な行政報告がなされた。
市長は、平成30年度の一般会計が約4億5千万円の黒字であると報告し、実質的な収支は約3億5千万とのこと。また、名寄市の基金残高は前年度比で減少していると説明し、今後は健全な財政運営を目指す意向を示した。
地方創生について、市長は「まち・ひと・しごと創生基本方針2019」に基づき、名寄市でも総合戦略の策定が求められていると強調した。具体的には、スポーツを活用した地域資源の開発や観光産業の活性化に取り組んでいく方針であることを表明した。
さらには、東京都杉並区との交流が30周年を迎え、市民交流や特別講演会も盛況に進行したと報告。また、友好都市であるカナダのリンゼイ市との交流事業についても触れ、両都市の友好関係を再確認する機会となったことを述べた。
加えて、健康増進や病院事業についても触れ、市立総合病院の患者数が前年比で増加したこと、また、地域包括ケアについて地域住民向けの講演会が開催されたことも報告された。特に「チャレンジデー2019」という健康イベントでは、名寄市が2年連続で勝利したことが市民にとって喜ばしいニュースとして紹介された。
また、子育て支援施策の無償化が10月から実施されることに伴い、関係機関との連携強化や説明会の実施についても予告された。これにより、認定こども園などの支援が充実される見込みである。
最後に、名寄市が直面している課題として、信頼性の高い公共交通の確保についても言及され、地域の活性化に向けた取り組みが期待されている。議会では、各議案についても活発な質疑が行われた。