令和5年第2回名寄市議会定例会が、2023年6月27日に開催された。
議会では、教育や子どもに関わる議題が中心となり、特に不登校対策に関する「COCOLAプラン」が注目された。教育部長の木村睦氏は、不登校の児童生徒の学びの保障を強調し、スペシャルサポートルームの設置促進に関して、教育環境を整える必要があると述べた。
また、議員の高橋伸典氏からは、誰一人取り残されないための支援について詳細な質問があり、保護者への支援が強調された。同氏は、保護者会の設立や、不登校の症状を抱える子どもへの多様な支援が必要であると述べた。教育部長は、保護者の会が不登校児童の保護者同士のネットワーク形成に寄与していることを報告した。
市長の加藤剛士氏は、名寄市過疎地域持続的発展市町村計画について説明し、教育や観光振興の取り組みとして議案が承認された。また、令和5年度名寄市一般会計補正予算も可決され、特に地域通貨の普及が重要視された。地域経済の活性化を図るため、新たな経済支援策が取り入れられることとなった。
さらに、議会では市営住宅に関する議題も盛り込まれ、特に入居資格について議論された。高齢者の入居支援策や、連帯保証人の要件が問題視され、今後の見直しが求められる意見が出された。
最後に、食料安全保障や農業政策の強化が、市議会の意見書として提出され、地域の食料供給の安定と母国の農業を守る意義が再確認された。議会は、市民の声を反映した形での議論を進めており、市民に対して開かれた議会の実現を目指していることが示された。