名寄市第4回定例会において、議案第3号が可決された。市民の安心安全を確保するための様々な施策が議論され、特に地域医療と健康施策に関する取り組みについて熱のこもった質疑が展開された。
会議では、市民が安心して暮らせるまちづくりの基本項目である「市民みんなが安心して健やかに暮らせるまちづくり」について、馬場義人健康福祉部長が今後の施策や成果指標を詳述した。特に、地域医療の充実に向けて、病院や医療機関の連携強化や医療従事者の育成が強調された。
「地域医療の体制を整えていく上で、名寄東病院の在り方を含めた議論が必要です」との東川孝義議員の指摘に対し、岡村弘重市立総合病院事務部長は、「現施設の老朽化が問題であることを認識しており、必要に応じて地域医療構想に基づく検討を進めます」と述べた。
また、子育て支援の推進に関しては、「待機児童の解消を目指す」との声が上がり、保育環境整備の重要性が確認された。
今後の施策の枠組みの中で、首長からも強調されたのは、「地域のつながりを重視し、全ての市民が安心・安全に暮らせる環境作りを進めていく」という方針であった。
観光振興についても、名寄市の自然環境や文化資源を活用し、観光客の誘致に努める意向が示された。市民と連携した観光活動の重要性が今後の施策においても反映される見込みである。
名寄市は、地域特性を活かした魅力あるまち作りを目指し、市民と共に歩むことを再確認し、質疑が終結された。