令和5年第2回名寄市議会では、主に子育て政策と道路整備について議論が行われた。
まず医療費助成制度について、名寄市は現在、乳幼児の医療費を通院、入院共に小学生まで助成している。この制度に対する改正案が議論され、中学生まで拡充する意義や必要性が強調された。市の健康福祉部長は、独自の助成制度を導入することの難しさを説明し、資金面の課題にも言及した。議員らは、市立総合病院の存在を挙げつつも、医療費助成制度を中学生まで拡張すべきだとの意見を出し合った。
次に、学校給食の無償化について。国の方針や他市の動向を踏まえ、名寄市は具体的な計画を考慮する必要があるとされ、本市の教育部長は、寄附金などの新たな資金源を模索する姿勢を示した。しかし、即座の導入は困難だとの立場を示した。
道路整備では、北海道縦貫自動車道の士別剣淵インターチェンジから名寄インターチェンジ間の進捗状況が主な焦点となり、進捗が約90%に達していることが報告され、具体的な供用時期は未定であるとされた。名寄市の総合政策部長は、今後の要望活動を継続すると述べた。さらに、名寄インターチェンジ付近の整備が地域振興に寄与することが期待されている中、物流拠点や新たな道の駅についても重要であると強調された。
また、風連地域へのインターチェンジ設置については、財政支出の観点から慎重に検討されるべきとの意見が出てきた。市長は、地域の利便性向上を目指し柔軟な対応が求められると強調した。
この会議に出席した議員たちは、名寄市の未来を見据えた発言を連ね、課題解決に向けた市の対応に期待を寄せた。各議題の議論は市民生活に直結し、より良い名寄の実現につながることが期待されている。
今後も名寄市は様々な問題に対し柔軟に対応し、子育て政策の充実や交通インフラの整備を進めていく方針だと確認された。