令和3年第2回名寄市議会定例会が開催された。会期は6月2日から18日までの17日間と決定された。
市長の加藤剛士氏は、冒頭に行政報告を行い、新型コロナウイルス感染症対策についても言及。感染者が急増している状況に対し、公共施設の臨時休館を6月20日まで延長する旨を伝えた。市民に対しては感染症対策の徹底を要請し、ワクチン接種の重要性も強調した。
その後、議案第1号として名寄市空家等の適正管理に関する条例の制定が討議された。市の空き家対策に必要な事項を定めるもので、質疑は特になく、委員会に付託された。
次に、議案第2号として名寄市固定資産評価審査委員会条例の一部改正が提案された。この改正は、地方税法の改正に伴うもので、議会で可決された。
続いて、議案第3号の名寄市手数料徴収条例の一部改正が審議された。建築物のエネルギー消費性能に関連した手数料の徴収に関するもので、こちらも質疑なく可決された。
加藤市長は、議案第4号として名寄市高齢者自立支援事業条例および名寄市特別養護老人ホーム条例の一部改正を一括して提案した。これらの改正は令和3年度介護報酬改定に伴うものであった。
その後、名寄市立総合病院食堂等使用料徴収条例の改正があり、施設使用料の見直しが行われた。議案第6号まで一連の議案が滞りなく可決され、続いて特別会計や補正予算についての審議が行われた。
また、報告として、令和2年度名寄市一般会計の予算繰り越し計算書、事故繰越の報告などが行われ、それぞれの内容について特に質疑は発生しないまま報告が終結した。
公害の現況についての報告や債権放棄の状況報告も行われた。そして、名寄振興公社の経営状況の報告があり、前年に比べて雇用調整助成金などの影響もあって黒字決算となったことが伝えられた。
最後に、人権擁護委員の候補者推薦が行われ、議会からの同意を得た。6月3日から6月15日までの休会が決定し、閉会となった。