令和6年3月1日に行われた石狩市の一般質問では、災害対策や子育て支援、医療体制などについて議論が展開された。
特に注目を集めたのは、元旦に発生した能登半島地震に関する質問であった。8番議員の金谷 聡氏は、輪島市など近隣都市の甚大な被害に触れ、本市でも備えが必要であると強調。彼は、津波に対する避難所の整備状況や避難訓練の実施について質問した。津波による浸水リスクを考慮した際、避難所の選定が重要であり、準備が進んでいるかを確認する必要がある。
また、防寒対策についても重要な意見が挙げられた。参考にされた情報によると、段ボールベッドは寒さ対策として効果的であり、冬の避難所での温度確保に役立つとのことだった。このような備えについての市の考えを問う声があった。
次に、子ども食堂に対する支援が議題に上がった。金谷議員は、本市の「こどもまんなかまちづくり」について言及し、現行の助成制度では週1回開設する際に資金が不足することから、年間上限額の引き上げを検討するよう求めた。子ども食堂の役割は孤食の解消や地域連携の構築に寄与しており、その充実が期待されている。
続いて、親子で受診できる医療機関の整備に関する質問も行われた。新型コロナウイルスの影響で、保護者が体調を崩す中、親子で同時に診療を受けられる医療体制の重要性が指摘された。市もこのニーズに対してどのように対応するかが問われた。
文化ホール建設についても質問があり、市民が良質な文化芸術を楽しむ場の必要性が再確認された。市はどのようにこの計画を進めているのか、具体的な進捗が期待される。
これらの議論は、市の各施策に対する市民の期待を反映したものであり、災害に対する備え、子ども支援、医療体制の改善など、今後の政策に大きな影響を与えると見込まれる。