令和6年第2回定例会が開催され、議員たちは女性支援、子ども・子育て、防災など重要なテーマについて議論を交わした。
まず、女性支援については、16番の永井桃議員が主導し、男女共同参画プランの進捗や生理用品の提供について質問を行った。特に、公共施設への生理用品の配備については、他自治体での取り組みを例に挙げながら、必要性が強調された。市民環境部長の阿部泰洋氏は、「公共施設のトイレへの生理用品配布は慎重な検討が必要」と述べながらも、永井議員は「他自治体の成功事例を参考にしつつ、当市でも早急に実施すべき」と強く求めた。
次に、子ども・子育てについて、永井議員は子どもの権利とリプロダクティブ・ヘルス(性と生殖に関する健康と権利)の重要性を指摘した。特に、子どもたちが自分の意見を率直に表明できる環境作りの必要性が語られた。市の吉田教育長は、様々な啓発活動を行い、子どもの権利の認知度を向上させる努力を続けると話した。また、オーバードーズに関する問題も指摘され、若年層の健康を守るための支援が不可欠であるとされ、市は今後の対策を進めていく意向を示した。
防災についても多くの意見が出た。市民との懇談会では、防災備蓄品の不足や避難所の環境整備が求められた。永井議員は、特に女性や子どもに配慮した避難所の設営が重要であり、行政がどのように対応するのかを問うた。市長の上野正三氏は、地域防災計画に基づき、避難所運営の質を向上させるための取り組みを進める必要性を強調した。