令和元年第1回石狩市議会臨時会が、令和元年5月31日に開催された。
臨時議長の米林渙昭氏が開会を宣言し、仮議席の指定などが行われた。最初の重要議題として、石狩市議会議長の選挙が実施された。議場では、全議員から成る投票を経て、加納洋明議員が議長に選出され、20票中、全ての票を獲得した。
加納議長は、当選の挨拶を行い、市議会の役割に触れた。「議会と執行機関との真摯な議論が欠かせない」と強調し、人口減少と超高齢化という現状に対する課題解決に尽力する決意を述べた。さらに、安定した雇用創出や子どもたちの健全育成、地域の安全を守る施策の重要性についても言及した。
続いて、石狩市議会副議長の選挙が行われ、上村賢議員が再選された。上村副議長は、自身の職責について身の引き締まる思いを語り、議会の公正な運営に取り組む意欲を示した。市民の生活に対する厳しさにも触れ、医療や福祉の充実を求める姿勢が見られた。
さらに、議会の重要議案として、令和元年度の各種会計の補正予算が審議された。白井俊副市長が、一般会計として約6,911万円の補正を求めるとし、これには介護保険料の軽減などが含まれることが説明された。この補正予算は、全体として市民の生活の安定を図る趣旨で進める必要があると意義づけられた。また、国民健康保険事業特別会計や介護保険事業特別会計の補正案も可決された。
不備があった個人番号カードの再交付に関する議案についても議論された。これには、過失による失効による損害賠償の内容が提示され、再発防止策として業務の改善が求められることとなった。
特に医療や福祉面での施策が話題に上り、加藤泰博議員が国保税の軽減について議論を展開し、市民の負担軽減が進むべきと主張。この他、監査委員選任に関する案も承認され、新たなメンバーとして花田和彦議員が選任された。