令和5年6月16日、石狩市議会は定例会を開催し、重要な議題が討議された。特に、鈴木圭一議員による一般質問が注目を集め、石狩市の地域ブランドや子ども職業体験事業、またエゾシカの被害についての対応など、多岐にわたるテーマが取り上げられた。
この日の議題の中心となったのは「地域ブランド構築」と「子どもの職業体験事業」に関する質問だった。鈴木議員は「石狩市の認知が低い」と述べ、地域ブランドを育むためには民間イベントを活用することが重要であると強調した。特に、フィールドグッドフェスやライジングサン・ロックフェスティバルのようなイベントは、市外からの集客が見込まれ、地域ブランドの確立に寄与すると考えられている。市長の加藤龍幸氏も、「イベント後の情報発信を通じて、地域活性化を図る」との意向を示した。
次に鈴木議員は、子どもたちの職業体験事業について言及し、地域企業と連携して行ったドリームキッズシティの成功に触れた。実際、この事業には多くの参加者が集まり、「さらに継続してほしい」との声が多く上がっていると述べ、運営費用の助成を求めた。市は、主催者との協議を重ねながら支援の可能性を探る意向を示した。
エゾシカの被害に対しても言及が及び、交通事故を未然に防ぐための情報発信を強化する必要があるとの意見があった。特に市内での出没情報は危険を伴うため、迅速な通報システムの構築が期待されている。一方で、アカモズの保護については、環境省との連携を通じて地域の貴重な生態系を守る取り組みの重要性が再認識された。市としても教員住宅の活用を検討するなど、今後の計画を公表した。
また、過去最低の投票率である43.65%に対し、今後の選挙に向けた対策として新たな啓発活動をする考えが強調された。選挙ポスター掲示場の位置図に関しても、より分かりやすい地図を提供することの必要性が述べられた。
議会での多様な議題に対する市民からの関心も高かった本日の会議。議員たちは今後の市政運営や地域活性化について、地域住民との対話を重視し、更なる取り組みを求めている。