令和3年9月8日に行われた第3回石狩市議会定例会では、複数の重要な議題が取り上げられた。特に財政状況や住民ニーズに基づく施策に関する議論が目立っている。
まず、天野真樹議員が市の財政について質問。経常収支比率の高さについて取り上げ、加藤龍幸市長は、財政状況が厳しく、高止まりしている現状を説明した。特に、公共施設の維持管理費やコロナ感染対策による支出増が影響しているとの認識を示した。
この財政に関連して、天野議員は、住民ニーズに応えるための施策についても再質問。他の都市での成功事例を紹介し、石狩市としての独自施策が必要であると強調した。それに対し、市長は歳入の確保に努め、効率的な歳出を目指していると応答。
さらに、議会で繰り返し議論されているのが地域公共交通の確保。市民の要望を踏まえた施策が求められる中、天野議員は、自動運転の導入やコミュニティバスの運行について具体的な提案を行った。企画経済部長は、市の施策が地域住民のニーズに対して柔軟に応じられるよう、引き続き努力すると述べた。
新型コロナウイルスへの対応も大きなテーマとなっており、特に自宅療養者への支援が強調された。市の健康推進担当部長は、保健所との連携を強化し、必要な物資を届ける体制を整えたと報告した。その実績も踏まえ、今後も市民への支援を続ける意向を示した。
さらにも、小児科医師の不足が問題視され、助成制度の創設について進展を求める声が上がった。市長は数名の医師が関心を示していることを伝え、誘致の努力を続けることを表明した。
この他にも、育児施策や学校給食の無償化について議論が交わされる中、市の未来を見据えた多様な施策が求められている。特に、地域社会の力を活かしたスポーツ振興や、シビックプライドの醸成にも注目が集まっており、市民参加の重要性が強調された。
石狩市のこれらの施策が市民にどのように受け入れられるか、今後の展開が期待される。全ての施策が住民参加のもとで進められ、市民が誇りに思えるような街づくりが望まれる。