令和3年第3回石狩市議会定例会が、9月22日に開かれた。この会議では、過疎地域に関する重要な議案が審議された。
最初に、議案第8号の「石狩市過疎地域持続的発展市町村計画を定める件」について、総務常任委員長の伊藤一治氏が報告した。この計画では、厚田区と浜益区の持続的発展に向けた取り組みを示し、過疎地域の特別措置法に基づく支援が必要とされている。質疑では、前回提示された案との相違や固定資産税減免の特別措置の有無に関する質問があり、部局は十分な回答を行った。
その後、議案第4号である「石狩市過疎地域における固定資産税の課税の特例に関する条例案」も同様に承認された。これにより、過疎地域での設備投資の促進が期待されている。
さらに、議案第5号や第6号、第7号など、複数の条例案も可決され、市の運営に影響を及ぼす重要な内容が多岐にわたって議論された。特に、「石狩市集会所条例の一部改正」では、新しい会館の名称に関する提案が議会で話し合われた。
また、令和3年度の補正予算についても審議され、コロナ禍の影響を受けた市内事業者への支援措置が強調された。蜂谷三雄議員は、支援金の使途と計画について質問を行い、副市長の鎌田英暢氏が回答した。
さらには、出産育児一時金の増額、加齢性難聴への補聴器購入のための対策、安全な豪雪地帯対策など、多くの意見書案が提案され、いずれも原案通りに可決された。これらの意見書は市のさまざまな課題への対応を政府に求める内容で、市民の生活向上に資するものである。
最後に、特別委員会の継続調査に関する発表が行われた。この日は多くの議題が無事に処理され、議会は全体的にスムーズに進行した。市の運営や市民施策について、議会は引き続き情報収集と施策の設計に努めていくとともに、市民にとってのより良い生活環境の実現を目指す姿勢が読み取れた。