令和4年3月定例会が石狩市議会にて行われ、市の重要な施策と市民生活に直結する課題が討議された。
議長の花田和彦氏が開会を宣言し、議題として議録署名議員の指名と一般質問が挙げられた。
各議員からの一般質問では、特に新型コロナウイルスへの対応や子ども館の交通安全対策、スケートボードの練習環境整備などについて強い関心が寄せられた。公明党の阿部裕美子議員は、抗原検査キットの重要性を訴え、学校内の感染対策の充実を求めた。具体的には、教職員や保護者の感染不安を軽減するため、抗原検査キットを配布すべきであると強調した。
副市長の鎌田英暢氏は、検査キットの確保が難しい状況であるとも述べながら、今後の感染状況に応じて対応を検討していくことを明言した。教育現場では、ICTを活用した新しい市民サービスの導入が進められることが期待される。新年度からは、行政手続きをオンラインでも行えるようになる計画が語られ、特にマイナンバーカードの利便性向上が重要視されている。
さらに、スケートボードの安全な練習場の設置についても議論された。使用可能な施設の確保が求められる中で、地域住民の協力が必要であるとの意見が出た。
また、生活保護世帯やひとり親家庭に対する支援で、教育エキスパートチームを作り、幅広いニーズに応じた支援を行うべきとの意見があった。生活困窮の家庭への訪問支援は満足な結果を得ているようだが、その対象者数の増加が懸念されている。
議会では、交通安全や通学路の安全対策についてもグローバルな視点から検討が行われている。子ども館の完成に伴い、地域住民や子どもたちへの配慮が求められ、早急な横断歩道設置の必要性が説かれた。また、コロナ禍での市民支援について、物資供給や温かい支援が急務であり、行政としての整備が急がれることが確認された。
全体を通じて、石狩市は市民の要望に対して、積極的に耳を傾ける必要があり、市民サービス向上のための施策を改善していく姿勢を示している。来年度に向け、様々な方向性が掲げられ、実効性ある政策には市民の理解と協力が不可欠であるとの結論に至った。